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マップディレクターが、自分で作ったマップを自分でレビューします。

「リメイクマップ〜Windows95版〜『光の世界』」レビュー
by てくすち

Stage1「狂気へのいざない」 (作:てくすち)
難易度:★★
完成度:★
空中度:★
ただの空中押しが後半に一つあるだけだが、これは空中技解禁の"のろし"といったところだろう。タイトルが暗示している通り、ここから先には「狂ってる」としか表現できないような猟奇的なステージがいくつか登場する。もしあなたが平穏無事な日常生活を送り続けたいのなら、いますぐ引き返すべきである。

ところでこのステージでは、世界中に3匹しか居ないとされる珍種「イエローユニコーン」のうちの1匹を見ることができる。もはや再登場のかなわないその姿を、しっかりと目に焼きつけておいていただきたい。


Stage2「理不尽大王」 (作:てくすち)
難易度:★
完成度:★
空中度:ゼロ
エビーラはいなくても解ける。なにゆえこのような単純な解が見落とされているのか。そういう意味ではまさに「理不尽」というほかない。

なお筆者には、プロレスに関する知識はほとんどない。このステージタイトルは、かの有名悪役レスラーとはまったく無関係に、偶然命名されたのである。


Stage3「デビロット様の化粧箱」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★★
空中度:★★
「空中押ししろ」と顔に書いてあるような面。ワールド4のレビューで「95版は技に頼りすぎ」と書いたが、これなどはその悪しき典型である。呪文一つですぐ解かれてしまうようなものをやたらに出すべきではない。

なお、レア・モンスター「イエローユニコーン」の2匹目が早くも登場している。「ワールド6」のカラーに合わせて黄色いモンスターを積極的に登用しようとした意気込みがうかがえる。そして同時に、その意気込みをこの後すっかり忘れてしまったらしいこともうかがわれる。


Stage4「次女の水曜日」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★
空中度:★★★
Win3.1版「金星の邪神」のぱくりである。鉄ブロック3個は一応囮として置いてあるが、余りにも無理っぽいオーラが出過ぎていて囮の役を果たしていない。残念ながらひっかかる人はほとんどいないだろう。

ところで、ワールド5のレビューで書いた「三女の振替休日」は、開発段階でお蔵入りになってしまった幻の面であり、製品版には収録されていない。まさかこんなレビューを隅々まで読む者などいないだろうとたかをくくっていたのに早速指摘メールをくらってしまった。フラッピーフリークを侮ってはいけない。


Stage5「もんじゅ」 (作:miz)
難易度:★★
完成度:
原子炉設置許可の有効性:
(係争中に付きコメントできません)
とにかく同系の連鎖ブロックで橋を組み、用が済んだら消すだけのことなのだが、必要なのは1系統だけのはずである。2系統置いてあるからには、作意として何かしら凝った手順を用意していたものと思われるが、その真意を探る手だてはもはやない。

なお「もんじゅ」とは、福井県の敦賀市にある発電所的な施設である。ナトリウム的なものが漏れたりすることで有名。地元住民的な人々と国的な人々の間で裁判的なことをやっているらしいが、フラッピーワールドにはあまり関係がない的なことである。


Stage6「黄昏のトランペット」 (作:うにまる)
難易度:★★★
完成度:★★
空中度:★
鉄16「魅惑のトランペット」の続編。とにかく左下の穴を埋める空中押しがポイントで、これに気付かないと苦労するが、逆に気付いてしまえばあとはどうにでもなる。クリスタルを左へ運ぶ手順と右へ(ワープで)運ぶ手順とがあり、作意はどうやら前者だったようだが、どちらかといえば後者を正解にしたほうが面白かったかもしれない。


Stage7「黒デムヤマト」 (作:てくすち)
難易度:★
完成度:
金返せ度:★★★
タイトルを見てすべてを察し、「黒デム」でわざわざ石ブロックを運んでくれたあなたは心広き人。根雪をとかす大地のようなぼくの母親である。「黒デム」をさっさと潰し、地上から着実に石ブロックを運んでしまったあなたは心強き人。岩をくだく波のようなぼくの父親である。


Stage8「よ〜く、考えてみよう。」 (作:Zzz...)
難易度:★★★
完成度:★★★
オリジナリティ:ゼロ
どこかで見たような気がすると思ったら、Win3.1版の191面と196面をくっつけて作ったものらしい。したがって解き方も、3.1版をやったことがあれば容易にわかるだろう。Zzz氏はただでさえ作品数が少ないのだから、できればオリジナルの作品を考えて欲しかった。かといって木11や木13みたいなのばかり作られても困るが。


Stage9「こびとの靴」 (作:うにまる)
難易度:★★★
完成度:★★★★
空中度:★★
悪くない出来である。このステージのポイントはワープの「送り出し」。すなわち、出口をふさいでいるブロックやモンスターを取り除くことによってワープを発動させるテクニックである。さらのこのステージではエビーラの空中押しやワープを使った空中押しも要求され、なかなか盛りだくさんなことになっている。「妖精の靴」といい本作といい、「靴」シリーズはなかなか良作に恵まれたようだ。


Stage10「注意一秒」 (作:うにまる)
難易度:★★
完成度:★★
一発度:★★★★★
こういう一発芸はmiz氏の専売特許かと思っていたが、意外とそうでもないらしい。


Stage11「まず計画ありき。」 (作:Zzz...)
難易度:★★★
完成度:★
計画性:★
空中押し・三連押し・三連押し・三連押し・バン・バンで親のヨンセンオール。なぜ石ブロックでなければならないのか、なぜモンスターが2匹用意されてるのかなど、不可解なところが多い。きちんと計画を立てて作られたようにはあまり見えないのだが。


Stage12「覇者の剣」 (作:うにまる)
難易度:★★★
完成度:★★
ワールド5にあったほうがよかったんじゃねえのか度:★★★
見た目はおもしろそうである。うっかり消してしまわないように気を遣ってブロックを運びつつも、用が済んで邪魔になったブロックはいつでも消せるようにしておかなければならない…確かにそういう趣向ではあるのだが、余りに解が多過ぎて適当にやっててもクリアできてしまうのが悲しい。唯一解にせよとまでは言わないが、もう少し絞りをかけるべきである。

ヒントからするとクリスタル+連鎖ブロックの4人パーティで右へ進軍するのが作意だったようだが、実際には3人いれば十分。最後に何個のブロックが残るのかも定かではない。


Stage13「デビロット様の怒り」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★★★
年齢:13歳
Win3.1版「ゴーストQ」の改作。石ブロックが2個ともダミーというのは面白いが、それは「石が無意味と分かるまでの数十秒の間、プレイヤーを足止めできる」という程度のことでしかない。石が無用の存在と知れれば、正解に辿りつくのは時間の問題である。8年前ならばこれだけでも十分通用していたのだが。


Stage14「君は奇跡を起こせるか。」 (作:miz)
難易度:★★★
完成度:★★
鼻だか口だかわからない度:★★★
すでにテンパイしている緑クリスタルをいったんイーシャンテンに戻す(左に落として橋にする)あたりが見所。その他にも、メタルエビーラをブロック代わりに使ったり、左側の穴越えに空中技を使ったりと余興もいろいろ用意されている。なぜかユニコーンが余分に置かれているが、これは緑をゴールインさせるのに空中押しを使わせるつもりだったようだ。


Stage15「デビロット様の衣装箱」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★
身長:158cm
見た目だけは整っているが中身がない。メタルエビーラ+石ブロックで橋をかけてもいいし、メタルエビーラのみで橋をかけてその上を石ブロック+クリスタルで渡ってもいいし、もちろんエビーラを潰して空中技を使うことも可能。やたら手が多いばかりでまったく締まりがない。緑と黄色がほとんど攻略に絡まないのも大きなマイナスである。


Stage16「荘厳のトロンボーン」 (作:うにまる)
難易度:★★★★
完成度:★★★
ワープしないと死んじゃう度:★★★★
うにまる君はこのあたりから「ワープしないと死んじゃう病」に蝕まれていく。原因不明の奇病であり、現代医学をもってしても治療は不可能である。ヒントにある通り、スタート地点とゴール地点でそれぞれエビーラを使って乗り越えていけばよいのだが、これが少々面倒くさい。ゴール地点でエビーラを使わない別解パターンもあるにはあるが、こちらはもっと面倒くさい。


Stage17「次女の木曜日」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★★
空中度:★★★
まあまあの出来。
赤→石→青→石→緑と積むのが手堅く、「緑の空中押し」プラス「青・石・赤の割り逃げ」であっさりとカタがつく。しかし赤→石→石→緑→青と積むのも魅力的な手筋である。こちらは先に青を落とし、割り逃げしてから「はさみ割り+空中押し」のコンビネーションにつなげるというもので、前者よりもやや技術ポイントが高い。あるいはこちらを正解にすべきだったかもしれない。


Stage18「デビロット様の小物入れ」 (作:てくすち)
難易度:★★
完成度:
体重:40kg
とにかくゴールの脇にヒビ割れブロックを、さらにその隣に石ブロックを置ければよいのだが、連鎖ブロックを使い切ることなくそれができてしまうし、連鎖ブロックを消して解くにしてもやり方が何通りもある。まあ要するに失敗作である。


Stage19「鋼鉄の意志」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★
やる気うせうせ度:★★★★★
とりあえずヒビ割れブロックを右に渡して、これとメタルエビーラとでクリスタルの空中戻し。そのあとは「奴」が落としたクリスタルを拾ったり、「奴」と呼吸を合わせてクリスタルを押したりしながらゴールまで運んでいく…のではあるが、はっきり言って面倒。自分で作っておいて何だが、こいつらと遊ぶのはもううんざりである。


Stage20「デムマスター」 (作:miz)
難易度:★★★
完成度:★★★
この程度でデムマスターだって?ふざけちゃいけねえぜ。度:★★★★★
デムデムの紹介コーナーを用意してくれるのはまことに結構。しかしあまりにもコースが限定されすぎていて、手筋を考えるゆとりをほとんど与えてくれない。できればもう少し、自由に悩んだり迷ったりする余地が欲しい。敷かれたレールの上を歩むだけが人生ではないはずだ。


Stage21「デビロット様の悲しみ」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★★★
血液型:O型
一応、光13「デビロット様の怒り」と対になっている。石ブロックが鉄に、鉄ブロックが石に変わっただけで解き方が180度変わるのが興味深い。…が、ただそれだけである。パズルとしては単なる一発芸に過ぎない。たしかに空中技には華があるが、それ単体のみで輝くものではないのだ。


Stage22「スタントマン」 (作:miz)
難易度:★★★
完成度:★
片づけられない症候群度:★★★★
何ともとっちらかったステージである。できればもうちょっと整理してほしい。靴下やワイシャツを脱ぎ散らかす男と結婚してしまった専業主婦のような心境である。

左部屋からの脱出には割り逃げするしかないが、中央部屋のほうにはいろいろなやり方がある。地形からすると上のドアにクリスタルを引っ掛けるのが作意なのだろうが、このドアは無くても解けるし、ドアを使うにしてもやり方は一つではない。なりふりかまわずガリガリと壁を削っておきながら、こうも紛れが多いのはいただけない。


Stage23「太陽風にのって」 (作:miz)
難易度:★★★
完成度:★
磁場が超強烈なのでのらないほうがいいです度:★★★★
エビーラを使えば解けるし、エビーラ無しでも解けるし、石を割らなくても解ける。とにかく何をやっても解けてしまう。「眠らせる位置が大事」などと書こうにも、眠らせポイントは何箇所もあって絞れないときている。どうにも解説しにくいったらない。

それにしても不可解なのは、上段に2個重ねられた石ブロックの存在だ。なぜ2個なのか。これはもしかすると、4個めの石ブロックは左から調達する予定だったのではないだろうか?そうだとするとエビーラが余る理由も得心がいく。


Stage24「キングスライム」 (作:miz)
難易度:★★★
完成度:★★★
合併比率:ス○ウェア★に対しエ○ックス
上突き割り逃げ押しとニ連押しの複合技。ただし、赤を上突き割り逃げ押しすることにより自動的にニ連押しも実行されてしまうので、複合技であることを意識しないで解いてしまった人もいるかもしれない。また、組み方をあれこれ試せるほど選択肢はないので、自然と流れに沿ってブロックを動かしているだけでたまたま解けてしまった人もいるかもしれない。技のアイディア自体は悪くないだけに、惜しい。


Stage25「デビロット様の憂鬱」 (作:てくすち)
難易度:★★★
完成度:★★
出身:サイド666(ヘルドラド)
割り逃げの在庫一掃セールである。ワールド3のレビューで書いたように、「"三間穴"に上突き割り逃げ」はもはや格言同然の常識となっており、意外性はまったくない。もちろん、それを2つ重ねたからといってパスル性が変わるというものでもない。雑魚ならともかく仮にも最終ステージなのだ。もっと工夫すべきである。