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マップディレクターが、自分で作ったマップを自分でレビューします。

「リメイクマップ～Windows95版～『水の世界』」レビュー
by てくすち

Stage1「水牢」
	難易度：★★
	完成度：★★
	指疲労度：★★
デムや蜂は当初森面にしか出ないという約束事があったはずなのだが、結果的には水の中だろうが火の中だろうが節操なくどこにでも登場するキャラになってしまった。さて、本作は壁のすきまからまめにキノコを当てて現場を保全するという趣向のステージである。デムを放っておくと必要なブロックを落とされた上に脱出口までふさがれてしまうので、最低２回はキノコを当てて眠らせておかなければならない。ただしデムをまっすぐ狙える射線はないので、キノコの誘導が必要だ。

Stage2「生きている岩」
	難易度：★
	完成度：★★
	リストラ確率：★★★★
この"生きている岩"は、当時リビングストーンとか呼ばれていた。クッションを使わなくても段差を越えていったりしてなかなか便利な奴なのだが、その便利さをいいことにかなり無茶をやらかすステージが続出し、そのせいかあまり評判はよろしくなかった。かく言う私も、こいつが４、５体居てキノコが３０本くらい置かれていたりするステージは正直やる気がうせる。今後の再登場があるかどうかは微妙なところだ。ところで、うにまる君はヒントに「動くブロックは２箇所で活躍」とか書いているのだが、私には１箇所でしか活躍させてやれなかった。君は残りのもう１箇所を見つけることができただろうか。

Stage3「スライム」
	難易度：★★
	完成度：★★
	(C)エニッ○ス度：★★★★★★★★★★
青も赤も内側から放りこむしかないので、迷う要素はあまりない。私は最初割り逃げで解いてしまったが、正解はおそらく「ニ連押し→ニ連押し」だろう。

Stage4「海底洞窟」
	難易度：★
	完成度：★
	バカ度：★★★★★
移動ルートの"立体交差"が主題だったのだろうが、驚くほど単純な方法で近道できてしまい、ステージの左サイドがまったく無意味になってしまった。これではうにまる君も浮かばれまい。余りのことによっぽど手直ししようかと迷ったが、結局そのままの形で出すことにした。成功していたらなかなか面白い趣向になっていたと思うが、やはり少しムリがあっただろうか。

Stage5「もうっ、やめてぇ～」
	難易度：★★
	完成度：★
	余り度：★★★
４連押しで「T」の上にブロックを送り込むのがポイントといえばポイントだが、クリスタルのコースを考えれば当然のことであり、それに気付かない人はあまりいないだろう。それにしてもブロックがやたらに余って気持ちが悪い。

Stage6「５連押し」
	難易度：★★
	完成度：★
	バカ度：★★★
ヒントやタイトルから察するに、「右側の崖の上に５段積みを作る」→「５ォ連ンン押しィィ！！」→「落としてから２列に切り離してゴールへ」というのが作意と推測される。しかしこういう場合、たいていの人は５連押しなどせず、上から２個だけを崖下に落とすだろう。そもそも崖上に５個積み上げる理由もまったくない。一体どこで５連押しを使うのか、そのことで悩んでしまった人も多いのではなかろうか。

Stage7「どっち？」
	難易度：★★★
	完成度：★★★
	左から行った人手ェ挙げてー！ハーイ！度：★★★
ヒントに明示されている通り右側ルートが正解だ。しかし、空中押しに慣れた人であれば先に左側ルートを見つけてしまうだろう。右側ルートの趣向自体は悪くないだけに惜しまれるところである。うにまる君はわりとモンスターを放つのに無頓着なところがあり、エビーラやユニコーンを３匹も４匹も置いてそれにキノコまで付けたりするので、空中押しを得意とする諸兄には格好の餌食となってしまう。それにしても、ブロックを落とすたびにいちいちぐるーりと遠回りせにゃならんのは何とかならんのか。

Stage8「スペード」
	難易度：★★
	完成度：★★★
	スペー度：★★★★★
いったん左へ行って、右に行って、また中央に戻る。壁の形やブロックの配置から、このコースを取るしかないのは明らか。あとはとにかく、ニ連押しなどを使って地味に道を作っていくしかない。ゴール周辺に何やら不思議な塊があるが、これは単にどければいいだけのようだ。

Stage9「ゆっくり走ろう」
	難易度：★
	完成度：★
	バカ度：★★★★★
ヒントの内容やワープの配置から考えて、これもStage4「海底洞窟」と同じように"遠回り"が趣向だったのだろう。しかし残念ながらまたしても、稚内から帯広へ向かう近道ルートがあったり、稚内からいきなり網走に抜ける直行ルートが存在したりして大失敗。もちろんブロックも余りまくりだ。うにまる君はどうもこういう遠回り問題は苦手なようである。

Stage10「押して、押して、押しまくれ～」
	難易度：★
	完成度：★
	息抜き度：★★★
「一見ただひたすら押すだけと見せかけて、実は特定のワープをうまく使ってショートカットしなければならない」と見せかけて、実は本当にただひたすら押すだけ。もちろんやろうと思えば"近道"もできるが、別にムリしてやらんでも。

Stage11「王様の冠」
	難易度：★★
	完成度：★★★
	うにまる度：★★★
正統派の３色問題。まあデムやユニコがこんなに居て別解が無いわけはないだろうが、このステージはモンスターを使わずに素直に解いたほうが楽しいと思う。まずは赤から取り掛かる。赤を納める過程で鉄ブロックを２個余らせるのがポイントで、余った２個は右サイドの応援に向かわせる。青はもちろん右側回りで、黄色がゴールインするのを手伝ってから、自らもゴールへ向かう。…とまあ、こんなところだろうか。

Stage12「地底湖」
	難易度：★★
	完成度：★
	余り度：★★★
左サイドはともかくとして、右サイドの余りようはどうしたことだ？ヒントには「左右から１個ずつ」とあるが、右からの調達はほとんど一瞬で終わってしまう。「ユニコーンが見張っているから大丈夫」と思ったのだろうか。どうも解せない。

Stage13「豪華４本立て」
	難易度：★★
	完成度：★★★
	デム度：★★
とにかく四本立てにしてみたかった、ただそれだけの趣向で作られたステージ。基本的に各地区は独立した構成になってはいるが、青地区ではデムの、緑地区ではエビーラの助力がそれぞれ必要になるので、まったくの無関係というわけでもない。最後に青がゴールインしたあと、デムがそのままクリスタルを持っていってしまうのはご愛嬌である。

Stage14「大陸棚」
	難易度：★★★★
	完成度：★★
	オーパーツ度：★★★★
ワールド３にしては難問。こんなところにいきなり「空中押し」が出てきてしまうのは場違いと言う他ないが、それを抜きにしてもルート選択やブロックさばきなど意外に考えさせられるだろう。「クリスタルより先に鉄ブロックを」というヒントから考えると、正解ルートは最上段と思われる。つまり、クリスタルが中央の穴を越えて最上段から右側に回り、橋に使った鉄ブロックが下から回り込んで再利用されるというパターンだ。一方、石ブロックをうまくさばいて下段から行く方法もある。ただしこのパターンだと左上の鉄ブロックやヒビブロックは使われずに余ってしまうので、こちらは別解ということになるのだろう。

Stage15「あけまして」
	難易度：★★
	完成度：★
	余り度：★★★★★
一見して「あーあーまたこんなにモンスター置いちゃって、空中押しされたらどうすんのさあ」という感じのステージであるが、それ以前にもいろいろ問題があるようだ。まず左側の４段積みが全部余ってしまう。中央付近にある２個の鉄ブロックも、１個はまったく使わずに済む。おそらく見落としは左上の斜め線のあたりだろう。こんなにたやすく青が中央へアプローチできるようでは、この作品は成立しないはずである。

Stage16「OOPS」
	難易度：★
	完成度：★
	コメントに困る度：★★★
ひたすらリレーで文字から文字へ渡していってもいいし、鉄ブロックの高速道路を作って最後だけ２連押ししてもいいし、まあどうやってもOK。これといってコメントしたくなるようなポイントも見当たらない。

Stage17「三色同順」
	難易度：★★★
	完成度：★★
	翻数：面前で★★（なくと★）
ヒント文中に「ヒビ割れブロックをブルーエリアの辺りに」と書いてあるのを考えると、正解はおそらく黄クリスタルを使った割り逃げだろう。一方、２枚の「ドア」で時間をかせぐことによって、石ブロックをブルーエリアまで運ぶこともできるようだ。まあ、どちらもそれなりに難しいことに変わりはない。

Stage18「石の意志」
	難易度：★★
	完成度：★★★
	イライラ度：★★★
ブルーエリアの上に石二人を積むところまではまあ異論ないだろう。問題は、用が済んだ後どうやって彼らにどいてもらうかだが、これについてはユニコーンを足元に置いてやれば勝手に落ちてくれる。彼らは通常自ら転落することはないが、進行方向の足元に何か物体があれば、それを床だと思いこみ進んでも安全だと判断する習性があるのだ。もちろん、フラッピー自ら身体を張って床のふりをするのもアリだが、彼がいつ頭上に落ちてくるかは完全には読めないので、大変リスキーである。

Stage19「妖精の靴」
	難易度：★★★
	完成度：★★★
	うにまる度：★★★
クリスタルを右から落とすパターンと左から落とすパターンとがある。どちらもブロックが余らず、手順にもこれといってキズがないので、いずれが正解なのかは私にもわからない。普通の人は心理的にクリスタルをなるべくゴールに近づけようとする気持ちが働くだろうから、右から落とすパターンをギリギリで潰して左を正解にしておけば、これはなかなかの名品になったことだろう。ちなみに、どちらの方法を使っても石ブロックを割らずに済むのが興味深い。この配置であれば、見た目を重視してオール鉄にするというのも面白かったかもしれない。

Stage20「見切ってなかった！」
	難易度：★
	完成度：★
	コメントに困る度：★★★★★
何ともコメントに困る作品である。

Stage21「クラブ」
	難易度：★★
	完成度：★★★
	君は「クラブ」派？それとも「クローバー」派？もしかして「みつば」派だったりして？度：★★★
３枚の葉はそれぞれほぼ独立した構成になっている。左の赤地区・右の黄地区は何の変哲もないので省略。上の青地区だけが多少難しい…といっても、今となってはもはやおなじみの"三間穴"地形。慣れた人なら見た瞬間「割り逃げ」を思い浮かべるはずだ。

Stage22「あ～れ～～～っ、あれっ？」
	難易度：★★
	完成度：★
	泰山鳴動して鼠一匹度：★★★★
作意は今一つはっきりしないが、おそらくはエビーラをヒビブロックでつぶし、その上をクリスタルに通らせるというのが正解だったのではあるまいか。もちろんエビーラとヒビブロック、いずれもクリアに必須ではない。もしかしたらこのタイトルは、「あれっ？エビーラもヒビも使わずに解けちゃったよ？」という意味なのかもしれない。

Stage23「時間よ、と・ま・れ。」
	難易度：★★
	完成度：★★
	イライラ度：★★★★
彼らに麻酔を射ち続けながらとにかく青を左へ運ぶ。そして、ブルーエリア手前に石を３個積めればOK。…と口で言うのは易しいが、実際にやるとなると結構手間である。いっそのことエビーラ２匹を開放し、空中押しで一気に攻めこんだほうがいくぶんラクなのではあるまいか。１個だけ取れないキノコがあるのも大変気持ちが悪い。

Stage24「王妃の冠」
	難易度：★★★
	完成度：★★★
	うにまる度：★★★
あいかわらずデムやユニコが大量にいるので別解も山のようにあるだろうが、ここではモンスターを使わない正解手順について言及しよう。まず右サイドの部隊で黄色を渡す橋をかけ、渡した後は橋を解体して青の付き人に回す。左サイドの部隊はすべて赤を運ぶのに使って良い。ポイントは右サイドでの橋の組み方と解体方法である。

Stage25「モスクワの観覧車」
	難易度：★★★★
	完成度：★★★★★
	うにまる度：★★★★
なかなかの出来である。うにまる君はこういう３色問題を作らせると上手い。クリスタルを渡すために他のクリスタルを橋にするという、多色問題ならではのブロックさばきを楽しんでいただければと思う。特に本作では、青クリスタルが２度に渡って赤を運ぶための橋を務めるところが面白い。