※※※※※※ネタバレ注意※※※※※※
このページには、追加マップ「フラッピーの英語教室」攻略のヒントとなるような記述が多く含まれています。「自力でこのマップを解きたい」とお考えの方は、大変申し訳ありませんが、お読みにならないようお願い申し上げます。
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■2003年5月 札幌市ネットファーム大通オフィス
(飛翔編(中)からの続き)
さあ、札幌市ネットファーム大通オフィスからお届けしております、サムオーの英語教室時間無制限1本勝負も、いよいよ大詰めを迎えました。
アルファベットステージ全26面を、多少の苦戦はあったものの、安定したブロックさばきでクリアし、これから記号ステージを攻略していこうというサムオーであります。
…手元の資料によりますと、記号ステージはグレンシーが担当しているんですね。
はい。
唯一の例外は「Stage31 %パーセント%」です。てくすち選手が担当しています。
すでにお話したとおり、このマップの最難関になるステージでしょう。
ほかの記号ステージについては、難易度としてはさほど高くはありませんね。
ただ、コンパクトながら、なかなかキレのある作品に仕上がっていますので、油断はできません。ある程度スムースにクリアしていかないと、サムオー選手は久しぶりの実戦ですから、スタミナ面での不安が出てくると思います。
いまだ姿を見せない最終ステージについては、いかがでしょう。
まったくの謎に包まれています。
グレンシー選手の作品だということしかわかっていません。
放送席、放送席。
はい、どうぞ。
最終ステージについて、グレンシー選手のコメントがとれましたので、お伝えします。
「ある意味、常識の逆を行くステージね。サムオーさんにも、楽しんでもらえるんじゃないかしら?」
とのことです。
はい、ありがとうございました。
「常識の逆を行く」というのは、どういう意味なんでしょうか。
うーん。ちょっとわかりません。
不気味ですね。
さあ、お話をうかがっているうちにリング上では、すでにサムオーが記号ステージの攻略を開始しています。
「エクスクラメーション!」「"クォーテーション"」「#シャープ#」「$ドル」と、クリアしていきます。
そして、「Stage31 %パーセント%」の登場ですが…
…これは、スキのないブロック配置ですね。
サムオーも、じっくりと行く構えです。
と言うより、ちょっと手を出しあぐねているという観もあります。
mizさん、攻略のポイントをお願いします。
おっしゃるとおり、ブロックの配置にスキがありませんので、非常に切り込みにくいステージなんですが、グリーンクリスタルを取り出すことから考えていけば、道は開けてくると思います。
さあ、サムオー、意を決して攻略を開始!
まずは右サイドから石-鉄のキャリアを用意して中央へと寄せた。
そして、グリーンクリスタル右側に、鉄ブロックを押し込んだぞ。
クリスタルの右側にブロックを持ってくることで、クリスタルとその右上のブロックを切り離す準備をしたわけですね。
続いて、左側で鉄-イエローのキャリアを用意し、これまたグリーンクリスタルやや左下に押し込んだ。
なるほど、クリスタル左と左上の鉄ブロックをこのキャリアで受け、クリスタルとその下3つの鉄ブロックのみを下に落としていこうという作戦ですね?
だと思います。
そして、石ブロック粉砕!
一度左側に回り込んで準備をしてからの段崩し!
mizさん、いい感じでクリスタルを切り離しましたね?
そうですね。
でも、まだまだわかりませんよ。
サムオーここは間を置かずに攻め続けます。
どうやら、サムオーの中では、すでにクリアへの青写真ができているようです。
右端に残されていた石ブロックをクリスタルの下に押し込み…
うーん。
これは、F5ですね。
おっと。
見事、グリーンクリスタルをゴールへ運んだものの…
F5です! クリアを目前にして、詰んでしまいました!
無念の表情のサムオー、軽く天を仰ぎます。
mizさん、今の手筋をどう見ますか?
悪くはないですね。
ただ、展開のアヤでF5になってしまったという感じでもなさそうなので、どこかで修正を加えなくてはならないと思います。
さあ、ちょっと苦しいか、サムオー。
マスク越しなので、はっきりと表情をうかがうことはできませんが…
…それほど苦しそうではありませんね。
いえ…
むしろ、楽しそうにも見えます。
まだまだ余裕があるんでしょうか。
以前のサムオー選手は、こういった展開に非常に弱かったんですが、変わりましたねえ。
札幌を離れ己を追い込み続けた5カ月間は、決して無駄ではなかったようです。
さあ、サムオーが再び「%パーセント%」の牙城に挑みます。
さあ、どのように攻め方を変えてくるのか。
おっと、これは? 先ほどと同じでしょうか。
いえ。
右から中央に寄せてきたキャリアが「石-鉄」から「鉄-石」に変わましたね。
なるほど。
果たして、この作戦が功を奏すのでしょうか。
左側は先ほどと同じようにブロックをセットして…
割り逃げが決まった!
そして、これも先ほどと同じように、イエロークリスタルを左に寄せた後、右端に残されていた石ブロックをグリーンクリスタルの下にセットします。
これなら大丈夫ですね。右下の鉄ブロックの上にブロックを2つ落とせば、イエローエリア手前の穴を埋められます。
サムオー、「%パーセント%」を見事クリアしました!
サムオー選手は、間違った手筋にとらわれやすいという欠点が以前から指摘されていたんですが、ほぼ克服されたと見ていいでしょう。
最難関を見事クリアしたサムオー、「アンパ&サンド」「アポストロフィ'」「ハ-イ-フ-ン」「\エン」「コ,ン,マ」「セミコロン;」「コロン:」「クエスチョン?」を怒涛のようにクリア!
さあ、いよいよ最終ステージが登場します。
「Stage40 ピリオド.」です!
なるほど。「常識の逆を行く」と言ったグレンシーの言葉が、これを見ると納得できますねえ。
そうですね。
記号をこのようにかたどったものだとは思いませんでした。
おっと!
そう言っているうちに、いきなり上から降ってきた石ブロックに潰されてしまいました。
サムオー、「これはないんじゃないの」とばかりにレフェリーへ抗議しますが、受け入れられません。
ブー!
一部の観客からはブーイングも飛んでおります。
レフェリーの裁定への不満でしょうか。
いえ、これはサムオー選手へのブーイングでしょうね。
サムオー選手自身も、このステージのように開始直後にブロックが降ってくるステージをいくつか作成していますから。
なるほど。
お客様からの厳しいご意見というわけですね。
さあ、仕切り直しです。
今度は、降ってきたブロックを落ち着いて空中割りで撃破しました。
ここからの攻め方は、どうしたらいいでしょうか?
まずはイエローをゴールまで運び、その後グリーンという流れになるでしょうね。
サムオー選手ならば方針は立っているとは思いますが、リカバリーのしにくい配置だけに、ブロックは慎重にさばく必要があります。
どうやら、サムオーも、まずはイエロークリスタルを片付けようという構えです。
うまく運びましたね。
ここでさばき方を間違えると、後半にF5を余儀なくされる心配がありましたが、これなら大丈夫でしょう。
続けてグリーンをゴールに運ぶべく、サムオー、ひとつひとつ確かめるようにブロックを割っていきます。
いいですよ。
ここは、焦ってはいけません。
サムオーの脳裏には、5カ月前に「おわりのダンジョン」最終ステージで、あと一歩でコンプリートというところまで行きながら敗れ去った苦い記憶がよみがえっているのでしょうか。
それとも、ただ目の前のクリスタルをゴールに運ぶことにのみ集中しているのでしょうか。
さあ、ゴールへの道は作られました。
サムオー、大きくひとつ息をつき、グリーンクリスタルに手をかけます。
そして、今、最終ステージをクリア!
「英語教室」コンプリートです!!
やりました!
サムオー、両手をあげて歓声に応えます。
mizさん、サムオー完全復活と言っていいですね?
ええ。
「英語教室」の難易度は★〜★★★ですから、FLAPPY頭★★★のサムオー選手にとってコンプリートしたこと自体は順当でしょう。
ただ、内容が実によかったです。フリー選択制のマップでありながらあえて番号順に攻略しました。さすがに、すべて初見でクリアとまでは行きませんでしたが、大きくハマることもありませんでしたし。
今日のプレイを見た限り、以前に比べて相当力を付けていますね。まだまだ底を見せていないようですし、今後さらなる活躍が期待できます。
それでは、FLAPPY界今後の展望についてはいかがでしょうか?
うーん。
底を見せていないのは、てくすち選手も同じですからねえ。まだまだそう簡単には…
おっと、ちょっとお待ちください。
リング上でサムオーがマイクをとりました。
てくすちさん、てくすちさん。
出てきてください。
(ゆっくりとリング上に登場)
サムオーがてくすちを呼び込んだぞ。
今日の試合で復活をとげたサムオーが、改めて、てくすちに挑戦状をたたきつけるのか?
てくすちは黙ってサムオーを見つめています。
今日はありがとうございました。
てくすちさんのマップは、やはり凄いです。
私も頑張りますので、これからも、いろいろと教えてください!
(てくすちに手を差し出す)
これは意外な展開であります。
サムオーが口にしたのは、挑戦の言葉ではなく、共闘を呼びかける、いえ教えを乞う言葉でした。
真っ直ぐ右手を差し出すサムオー。
てくすちは無言のまま。
てーくすち!
てーくすち!
てーくすち!
ここで客席からてくすちコールが湧き上がります。
(サムオーの手を握り返し、頭上へとかかげる)
てくすちがサムオーの手をとった!
今、長きに渡った因縁の抗争に終止符をうち、FLAPPY WORLDは新たな局面に突入していきます!
これからも、FLAPPY WORLDをよろしくー!!
オー!!
てくすちさん、あれいきましょう!
(うなずく)
みなさんもご唱和くださーい!!
ワー!
イーチ!
ニーィ!
サーン!
催眠キノコーー!!!
(場内に「エンターテイナー」が鳴り響く)
(完)
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